油種 2008 5 17

 最近、原油の増産についてのニュースがありますが、
肝心な点が抜けていると思います。
 増産するのは、重質の原油なのか。
それとも、軽質の原油なのか。

原油価格 crude price 2004 8 9
 最近、原油価格が注目されますが、
原油にも、いろいろな種類があります。
 簡単に言えば、「軽質」、「中質」、「重質」の原油です。
一般的に言って、「軽質」の原油の方が、
ガソリン成分を多く含んでいますので、やはり、取引価格は高くなります。
 原油は、産地によって、「軽質」の原油が多く産出される地域から、
「重質」の原油が多く産出される地域まで、「いろいろ」です。
 たとえば、WTI原油(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は、
「超軽質」とされます。
 サウジアラビアは、現在では、
増産余力が、「中質」や「重質」の原油が中心となっていると聞きました。
 現代は、車社会ですので、
「軽質」の原油が多く産出される地域が好まれるかもしれません。
 最近、原油の需給が問題になりますが、
こうした原油の種類別に需給を考えることも必要かもしれません。
 ところで、日本も、産油国です。
新潟県や秋田県で(北海道も)、原油が生産されています。
もちろん、産出量は微量で、国内自給率は1%にもなりません。
 しかし、明治時代には、石油王と呼ばれた人もいました。
新潟県には、石油開発時代の歴史が見学できるところがあります。
子供の夏休みの宿題に、ちょうどよいかもしれません。
新潟県内の温泉には、油田の試掘の途中で発見された温泉があると聞きました。
















































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